公園やストリートから日本のバスケを盛り上げていく活動を行っている一般社団法人ピックアッププレイグラウンドは、能登半島地震の復興支援の一環として、石川県の内灘町総合公園(石川県河北郡内灘町宮坂に3)にあるバスケットボールコートを、税金を使わない自主財源でリニューアルする「HOKURIKU PLAYGROUND Renovation Project」をスタートします。また改修費用の一部の資金調達を目的としたクラウドファンディングを行います。
能登半島地震の影響が今も続いている中で、バスケットボールが北陸の子供たちや若者にできることはないかと考えた時に、行き着いたのは誰でもいつでもバスケットボールができるプレイグラウンドを創ることでした。「KEEP PLAYING BASKETBALL」、震災によってバスケットボールをプレーすることが難しくなった子供たちや若者に向けて、バスケを続けていればいつか必ずまた会えるというメッセージを伝えるために、「街のストリートコートを復興のシンボルに」するプロジェクトを企画し、自主改修による寄付を内灘町から承認されました。
リノベーション予定のコート/石川県の内灘町総合公園(石川県河北郡内灘町宮坂に3)
内灘町は石川県の中央に位置し、大都市である金沢市に隣接している町です。また能登半島へと続く専用道路の起点となる町であり、加賀エリアからのアクセスも良好と、様々な方が集まりやすい立地であることから本プロジェクトの用地として選定いたしました。また本プロジェクトを通じて一部の資金をクラウドファンディングで集めることは、資金を募ると同時に、このコートに対する賛同者が増えることによって多くの方がこのコートの存在を知り、実際にコートを訪れることによって中期的な復興支援につながることを期待しています。コートのデザインは石川県らしい石畳や町家の特徴である紅殻格子をデザインモチーフに、日本海の青と金箔のゴールド、鼓門やバスケットボールをイメージしたオレンジをメインカラーとして採用。観光資源になりうる特徴のあるコートとして生まれ変わります。
バスケットボールコートのリニューアル工事はクラウドファンディングと並行して進行し、2024年6月上旬ころに完成予定となっています。尚、一般社団法人ピックアッププレイグラウンドは長谷川体育施設株式会社とパートナーシップを締結し、全国の公園に屋外バスケットボールコートを増やしていく「47都道府県プレイグラウンドプロジェクト」を発足、内灘町のコートはプロジェクトの第一号コートとなります。
クラウドファンディングのWEBページ:リンク
一般社団法人ピックアッププレイグラウンド
「PICK UP PLAYGROUND」は、公園にバスケットボールコートがあり続ける、また日本中にコートが増えていく未来のために、行われるイベントです。海外では公園に集まった多様なプレイヤー達が即席のチームを組んで行うゲームのことをピックアップゲームと呼びますが、コートの周りのゴミ拾う行為も含めて「PICK UP PLAYGROUND」と名づけました。イベントに集まったプレイヤーは老若男女問わず全員でピックアップゲームを行い、終わったあとは参加者全員でゴミを拾う。そのイベントを通じて、顔見知りが増え、日常的な利用の中でも会話が生まれ、ひいてはコミュニティが育まれていく。コミュニティによってコートには自治が生まれ、そのコートの利用のルールが利用者のモラルによってつくられていく。そんな未来を描いています。
その活動の一環で、2022年に東京・代々木公園のバスケットボールコートをリノベーションしました。日本のストリートバスケットボールの「聖地」として国内外から広く知られているこのコートが老朽化しているという課題に対して、税金を一切使わずに、これまでの利用者やプレイヤー、バスケを愛する全ての人たちと共に自主改修を実現するというこのプロジェクトは、たくさんの支援のもと、みんなの力で「聖地」を生まれ変わらせることに成功しました。
また一般社団法人ピックアッププレイグラウンドは、スポーツ施設の総合建設業大手、「長谷川体育施設株式会社」とパートナーシップを締結し、全国の公園に屋外バスケットボールコートを増やしていく「47都道府県プレイグラウンドプロジェクト」を発足します。今回自主改修する内灘町のコートを第一号に、ピックアッププレイグラウンドコートを作りたい自治体を募集。コート建設のアドバイスやコートデザイン、また竣工後のコミュニティづくりをサポートすることによって、プレイグラウンドがコミュニティによって自治・運営され、バスケットボールの文化が日本中に根づく未来を描いています。
昨年のFIBAワールドカップでの盛り上がりは、日本中を熱狂の渦に巻き込み、大きな感動を与えてくれました。バスケットボールをやりたい子どもたちが増えている今、全国に誰もがバスケットボールを楽しめる環境をつくることは、必ずや日本のバスケットボールを前へと進めます。NBAや国内プロリーグ、オリンピックにおける5人制や3人制、そして部活や学生など、世の中におけるバスケットボールのポジションの向上を感じつつありますが、草の根のグラスルーツである公園のバスケットボールはまさに多様で多くの可能性をまだまだ秘めています。今回の内灘町のコートリノベーションは、北陸の復興支援がメインテーマですが、このコートが起点となって全国の街や公園にバスケットボールコートが増えていく活動もスタートします。公園のバスケットボールにライフスタイルスポーツとしての新しい魅力を感じるみなさまはもちろん、日本のバスケットボールが盛り上がって欲しいと願う全ての人たちと共に、本プロジェクトの実現を目指しています。
著名人からの応援メッセージ
赤穂ひまわり 女子バスケットボール選手(デンソーアイリス)
故郷である石川県でこのような素晴らしいプロジェクトが行われることをとても嬉しく思います。身近にバスケットボールと触れ合える環境を作ることで、バスケットボール競技全体が広がり盛り上がることを期待しています。
田村 裕 お笑い芸人(麒麟)
今、我が子がバスケットボールに興味を持ち始めて一緒に練習してあげたいのですが、僕の家の周りには残念ながらリングがありません。もしも今既にリングがある環境ならばそれは凄い財産だと思います。震災を乗り越えコートをリノベーションし未来にバスケを紡いで欲しいと一バスケファンとして心から願います。様々な問題は乗り越えなければいけないと思います。言うは易く行うは難しは重々承知ですがそれでもバスケコートが維持されて欲しいと願ってしまいます。
佐々木クリス えいごdeバスケ主宰
この度は能登半島地震によって亡くなった方々のご家族にお悔やみ申し上げると共に、復興と向かい合う皆さまに1日も早く普段の日常と心の平穏を取り戻せる事を願っています。今の僕たちに出来ることはスポーツコミュニティが繋ぐエネルギーを信じてポジティブな連鎖を広げること。比較にはなりませんが、僕自身も苦しい時、悲しい時、公園にあったリングに何度も救われました。このコートリノベーションもコミュニティの一助となる事を願っております。
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